遅し由良之助(読み)おそかりしゆらのすけ

精選版 日本国語大辞典 「遅し由良之助」の意味・読み・例文・類語

おそかり【遅】 し 由良之助(ゆらのすけ)

(歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」で、待ちかねていた判官が、腹に刀を突き立てた直後にやっと到着した大星由良之助に言った言葉から) 待ち兼ねたという場合、または、時機を逃して用をなさない場合などにしゃれていう。
※売花翁(1893)〈斎藤緑雨〉「是はならぬと初めて驚いて塵(ごみ)まぶれの墨斗(やたて)取出せしも遅(オソ)かりし由良之助(ユラノスケ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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