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判官 じょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

判官
じょう

令制官職の四等官のうち第3位の官。役所内の事務の統制を司った。太政官では少納言,弁がこれにあたり,神祇官は佑,八省では,寮では允,では祐,諸国司は掾と書いた。

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デジタル大辞泉の解説

じょう【判官】

律令制で、四等官(しとうかん)の第三位。庁内の取り締まり、主典(さかん)の作る文案の審査、宿直の割り当てなどをつかさどった。「丞」「掾」など官司により用字が異なる。→四等官

ぞう【判官】

じょう(判官)」に同じ。
「右近の―なる人の」〈・藤裏葉〉

はん‐がん〔‐グワン〕【判官】

ほうがん(判官)
裁判官
「朋友は、今は―になって地方に行て居るが」〈独歩武蔵野

ほう‐がん〔ハウグワン〕【判官】

《「はんがん」の音変化》
四等官の第三等官。特に、衛府尉(じょう)であって検非違使(けびいし)を兼ねる者。→判官(じょう)
《検非違使の尉であったところから》源義経の通称。

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大辞林 第三版の解説

じょう【判官】

律令制の四等官の第三位。その官司の職員をとりしまり、主典さかんの作成した文案を審査し、宿直を差配するのが主な役目。官司によって表記を異にする。ぞう。 → 四等官

はんがん【判官】

ほうがん(判官) 」に同じ。
裁判官のこと。

ほうがん【判官】

〔「はんぐわん」の転。「はんがん」とも〕
じょう(判官) 」に同じ。
衛府の尉で、検非違使を兼ねるもの。
○ 〔検非違使の尉であったところから〕 源義経の称。

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世界大百科事典内の判官の言及

【四等官】より

…律令官制においては,各官司の主要な職員は,長官(かみ),次官(すけ),判官(じょう),主典(さかん)の4等級に分かれて職務を分掌した。これを四等官,四分(部)官という。…

【裁判】より

…前2者は神意を直接に問うものである(西洋における神託裁判の一例がシェークスピア《冬物語》第三幕第二場に見られる)が,当事者どうしまたは代用戦士の決闘(その一例が,シェークスピア《リチャード二世》第一幕第三場に見られる)においても勝敗は神の裁きの現れと考えられていたし,宣誓も偽証者には天罰が下ると信じられていた(《日本書紀》巻十,巻十三などに見える盟神探湯(くかたち)はその例である)。古代メソポタミアでは,裁判官が王の名において下した判決は神聖な力を持ち,それに対する不服従はそれ自体が天罰を招くとされた。一般に,このような神意裁判は,儀礼的手続によって神を呼び出すという観念に基づいていたため,当事者が定まった文言を誤りなく述べなければ敗訴とされる(そのため代弁人が用いられたことが,弁護士の一つの起源とされる)というように,厳格な形式主義に支配されることが多かった。…

※「判官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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