遊蝶花(読み)ゆうちょうか

精選版 日本国語大辞典 「遊蝶花」の意味・読み・例文・類語

ゆうちょう‐か イウテフクヮ【遊蝶花】

〘名〙 「さんしきすみれ(三色菫)」の異名。《季・春》
田舎教師(1909)〈田山花袋〉一五「石竹朝顔、遊蝶花(イウテフクヮ)、萩、女郎花などがあった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の遊蝶花の言及

【パンジー】より

…花の構造は完全な虫媒花の構造を示し,閉鎖花は出さない。日本へは江戸時代末に,オランダの船によって渡来したといわれ,胡蝶菫(こちようすみれ)とか遊蝶花(ゆうちようか),あるいは人面草(じんめんそう)などと呼ばれていたが,その当時は,まだヨーロッパで改良品種がつくり出されたばかりで,これがすでに渡来していたことになる。
[園芸品種,栽培]
 系統品種がきわめて多いが,V.tricolorから発達した大輪のガーデン・パンジーGarden Pansy系と,V.cornutaから発達した小輪のタフテッド・パンジーTufted Pansy系とに分けられ,後者は一般にはビオラ(イラスト)の名で呼ばれている。…

※「遊蝶花」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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