遍照尊院(読み)へんじようそんいん

日本歴史地名大系 「遍照尊院」の解説

遍照尊院
へんじようそんいん

[現在地名]高野町高野山

なん(現霊宝館敷地)の西、壇上伽藍はす池の大門だいもん通を挟んだ南側にある。本尊大日如来。準別格本山。院名は大日如来を遍照尊ともよぶのによる。開基は不詳だが、寺伝では弘仁年間(八一〇―八二四)空海がこの地に修行したことに始まるという。血脈中院(三宝院蔵)には、賢誓観信房が弘安七年(一二八四)三月七日当院で快空要脱房に灌頂を授けた記録があり、文明五年(一四七三)の諸院家帳には「勢得譲渡」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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