化学辞典 第2版 「過酸化クロム」の解説
過酸化クロム
カサンカクロム
chromium peroxide
五酸化クロムCrO5(131.99)のことをいう.過酸化物イオン O22- を2個もちCrⅥO(O2)2と表現される.酸化ビスペルオキシクロムともいう.CrO(O2)2分子に,エーテル,ピリジンなどが付加した化合物が得られている.クロム酸塩の酸性水溶液に室温で過酸化水素を加え,エーテルで抽出すると,青色のエーテル付加物CrO(O2)2(C2H5)2Oが得られる.この反応は過酸化水素の検出に利用される.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報