道具立(読み)どうぐだて

精選版 日本国語大辞典 「道具立」の意味・読み・例文・類語

どうぐ‐だて ダウグ‥【道具立】

〘名〙
① 必要な道具を整えておくこと。また、その道具。
※談義本・根無草(1763‐69)後「天人衆を釣下る道具立(ドウグダテ)の大物入」
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉下「八畳一間だけれど、実に小瀟洒(こざっぱり)として道具建(ダウグダテ)が好かった」
物事をするのに必要な準備・用意。
物理学感覚(1917)〈寺田寅彦〉「種々な抽象的概念を構成し其れを道具立てとして科学を組み立てて行くものである」
③ 必要な部品要素・部分。また、それらがそろっている様子。
置炬燵(1890)〈斎藤緑雨〉中「顔円からず口大からず、其眼元鼻筋難無し。一体の道具立(ダウグダテ)、品格六分器量四分」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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