日本歴史地名大系 「道行竈」の解説 道行竈みちゆくかま 三重県:度会郡南島町道行竈[現在地名]南島町道行竈南島八ヶ竈の一つ。贄(にえ)湾の東奥部に位置し、阿曾(あそ)浦・大方(おおかた)竈に至る街道沿いにある。北は大江(おおや)村、西は道方(みちかた)村、南は阿曾浦。文禄三年(一五九四)一一月二八日と慶長二年(一五九七)の竈方庄屋年寄連署山わけ証文(竈方文書)によれば、大方竈とともに相賀(おうか)竈(現南勢町)に属していたもようである。この山分けに際しての大方竈との境界は、慶長一三年二月吉日の竈方文書によると「大方道行との山わけ申さかいめ事」として「たか東のかわちなこがりまての分道行のあたり分」「右之堺目より東かわくろこずの下ハ谷かきりそらハさうくづれかぎりさかい目道行のあたり分」とあり、相賀竈庄屋忠左衛門・栃木(とちのき)竈庄屋五右衛門・道行竈庄屋源左衛門の立会いで決められた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by