遠江(とおとうみ)国(静岡県)浜松付近で生産される綿織物、絹綿交織、絹織物、化合繊織物などを総称したもので、在来の特定品種をさすものではない。この地方では良好な気候条件から古くからワタの栽培がされ、農家の副業として綿工業が盛んであったが、幕末には藩士の内職として奨励され、結城縞(ゆうきじま)、桟留縞(さんとめじま)をまねた遠州縞が木綿や絹綿交織で生産された。明治以後には「水禄社(すいろくしゃ)」を組織して改良に努めたので、遠州織物は全国的に名が知られ、また「天竜社(てんりゅうしゃ)」による木綿の別珍(べっちん)、コールテンの生産が加わり、そして率先して能率的な足踏織機(あしぶみしょっき)を採用することで生産の拡大を図り、やがて東海地方における繊維工業の中心地にまで発展した。現在では、広幅物に加えて、遠州縞などの小幅物もあり、また化合繊なども加わり、多品種にわたって生産されている。
[角山幸洋]
[名](スル)1 別の衣服に着替えること。特に夏冬の季節に応じて改めること。平安時代には、陰暦4月1日、10月1日に行われた。江戸幕府では、このほかに5月5日・9月9日などにも着替える定めがあった。現...