百科事典マイペディア 「足踏織機」の意味・わかりやすい解説 足踏織機【あしぶみしょっき】 動力を機械力によらず人間の足踏みから得る織機。踏木を踏むだけで,綜絖(そうこう)(開口),杼(ひ)(緯(よこ)入れ),筬(おさ)(緯打ち)など製織に必要なすべての運動が,クランク軸の回転から自動的に導かれる。カートライトの力織機発明後の1802年,英国のラーデクリフにより発明された。日本では明治初年,中津川藤吉が製作,第1回内国勧業博覧会に出品したのが最初。今日も絣(かすり)織物などに少数使用される。→関連項目織機|手機 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「足踏織機」の意味・わかりやすい解説 足踏織機あしぶみしょっき 踏木(ふみき)を踏む足の運動を動力源とし、製織の開口(かいこう)、杼(ひ)投げ、筬(おさ)打ち、巻取りなどの運動が連動して行われる織機。1802年にイギリスのウィリアム・ラドクリフWilliam Radcliffeが発明、バッタン装置に比べて、手の操作が一段と解放された。手機(てばた)から力織機(りきしょっき)への過渡的な織機として、わが国でも木綿生産地で、半木製の小幅織機に改良されたものが使われたが、現在では木綿絣(がすり)の生産にわずかに使用されているにすぎない。[角山幸洋] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by