遠藤諦之輔(読み)エンドウ テイノスケ

20世紀日本人名事典 「遠藤諦之輔」の解説

遠藤 諦之輔
エンドウ テイノスケ

昭和期の古文書修補職人 元・宮内庁書陵部修補専門官。



生年
明治39(1906)年

没年
昭和63(1988)年2月23日

出生地
東京・深川(現・東京都江東区)

経歴
関東大震災の翌年、大正13年に東京・神田小川町の池上製本所に入り、池上梅吉に師事。昭和3年独立、神保町に「遠藤修補処」を開く。15年宮内省図書寮(のち書陵部)に招かれ、繕書手となり、以後52年に宮内庁修補専門官を退職するまで37年間にわたり、貴重な古文書や古典籍の修補復元に携わる。退官後も自宅で数多くの修補に取り組み、62年「古文書修補60年―和装本の修補と造本」を著す。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「遠藤諦之輔」の解説

遠藤諦之輔 えんどう-ていのすけ

1906-1988 昭和時代の職人。
明治39年生まれ。池上梅吉に古文書や古典籍の修補・復元方法をまなび,昭和3年東京神保(じんぼう)町に遠藤修補処を開店。15年宮内省図書寮にはいり52年まで修補専門官をつとめた。昭和63年2月23日死去。82歳。東京出身。著作に「古文書修補六十年」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例