遠遊(読み)エンユウ

デジタル大辞泉 「遠遊」の意味・読み・例文・類語

えん‐ゆう〔ヱンイウ〕【遠遊】

[名](スル)
故郷を離れて遊学すること。
「―して泰西に学び」〈雪嶺・偽悪醜日本人〉
遠くへ出かけること。
「妹達を背中に縛りつけられ、―をしたこともあったが」〈秋声縮図

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精選版 日本国語大辞典 「遠遊」の意味・読み・例文・類語

えん‐ゆうヱンイウ【遠遊】

  1. 〘 名詞 〙 遠くへの旅。特に、学問を修めたり、修業したりするために、遠方の地に行くこと。
    1. [初出の実例]「遠遊労遠国。長恨苦長安」(出典懐風藻(751)在唐憶本郷〈釈弁正〉)
    2. [その他の文献]〔論語‐里仁〕

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世界大百科事典(旧版)内の遠遊の言及

【遠泳】より

…水泳が武術の一つとして発達した日本では,遠泳は通常,組織的に隊列を組み,海,湖,沼などで遠距離を泳ぐ行事であった。古くから日本泳法の各流派において遠潮(えんちよう)(神伝流),遠遊(とおおよぎ)(神伝流,河井流など),長泳(ながおよぎ)(能島流)などといって遠距離水泳が行われたようであるが,正確な記録はない。1856年(安政3)の伊勢湾横断大渡りが文献に記録されている。…

※「遠遊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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