最新 地学事典 「遠野花崗岩」の解説
とおのかこうがん
遠野花崗岩
Tono granite
北上山地中央部の岩手県遠野市付近に位置し,40×20kmに広がる北上山地最大の累帯深成岩体。接触変成岩から見積もった貫入・定置時の圧力条件は0.2~0.3GPa。地球物理学的データからしずく状岩体とみなされる。中心相はスラブメルティングで形成された典型的なアダカイトであるが,周辺相はアダカイト質メルトとマントルおよび下部地殻と反応,あるいは沈み込み帯の火山岩と共通のマグマからの分別結晶作用によると解釈される。ジルコンU-Pb年代は,周辺相119Ma,中心相117Ma。参考文献:土谷信高ほか(2015)岩石鉱物科学,Vol. 44: 69
執筆者:土谷 信高・加納 博
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

