遣ひ銀(読み)ツカイギン

デジタル大辞泉 「遣ひ銀」の意味・読み・例文・類語

つかい‐ぎん〔つかひ‐〕【遣ひ銀】

費用。特に、旅費。また、小遣い銭。つかいがね。つかいぜに。
「願ふところの道連れ荷物はわれら持つべし。幸ひ―はありあはす」〈浮・五人女・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「遣ひ銀」の意味・読み・例文・類語

つかい‐ぎんつかひ‥【使銀・遣銀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. つかいがね(使金)
    1. [初出の実例]「十万里つかい銀にて旅の月 草鞋たまらぬ野べの夕露」(出典:俳諧・独吟一日千句(1675)第一)
    2. 「幸遣銀(ツカヒギン)は有合す」(出典浮世草子・好色五人女(1686)二)
  3. つかいがね(使金)
    1. [初出の実例]「三十両は捨がね、四季のしきせに遣ひ銀」(出典:浄瑠璃・雪女五枚羽子板(1708)中)

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