選屑(読み)えりくず

精選版 日本国語大辞典 「選屑」の意味・読み・例文・類語

えり‐くず ‥くづ【選屑】

[1] 〘名〙 選びぬいた後に残ったもの。えりがら。よりのこり。
※宇津保(970‐999頃)楼上下「『身にあまりたることしたらん人ぞさはあらん。えりくづの人は』などて、笑ふ笑ふ」
[2] 中興名物茶入れの名。瀬戸破風窯(せとはふがま)茶入れ。凡手(およそで)小堀遠州の名づけた銘で、諸客が選び出したあとに一つ残ったための名という。

より‐くず ‥くづ【選屑】

〘名〙 選び抜いた後に残ったもの。えりくず。よりがら。
浮世草子西鶴織留(1694)四「渡世は八百八品といふに、医者は其中のより屑(クズ)なるべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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