最新 地学事典 「選択配向性」の解説
せんたくはいこうせい
選択配向性
preferred orientation
X線粉末回折の原理は,粉末試料の個々の結晶粒子方位が均一に分布していることを前提としているが,結晶構造の原子配列に基づいて,結晶には劈開が強いものが多い。そのため,試料容器中で結晶面のいくつかの面に選択的に配向することがある。配向した面での回折強度は,他の回線と比較して著しく大きくなる。雲母や粘土鉱物のような劈開性の強い板状結晶では,微粉砕すると積層方向に著しい配向性を示す。
執筆者:山中 高光
参照項目:定方位試料(1)
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

