定方位試料(読み)ていほういしりょう

最新 地学事典 「定方位試料」の解説

ていほういしりょう
定方位試料

oriented sample

(1)底面反射が強く生ずるように層面が互いに平行な集合体になるようにつくられた試料。粘土鉱物の多くが層状珪酸塩であり,X線回折でこれらを同定する場合,底面反射を用いるのが有効。[富田 克利]
(2)露頭での方位が復元できるように,採取する際に方位を記録した岩石の試料。古地磁気,岩石の変形,古流向の解析など,岩石がもつベクトル量を扱う場合に不可欠。古地磁気試料の最も一般的な採取法はエンジンドリルを用いて野外でコアを抜き,その方位を磁気コンパス太陽コンパスを用いて記録する。こぶし大のブロックの上に決まった位置関係の3点をマークし,その3点がなす面の方位を専用の磁気コンパスで記録するという方法もある。[渋谷 秀敏]
(3)古生物学において,化石前面または背面,腹面,巻きの軸や軸面などが地層中でどういう方位にあったかわかっている化石標本。

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参照項目:定向配列

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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