遺偈(読み)ユイゲ

デジタル大辞泉 「遺偈」の意味・読み・例文・類語

ゆい‐げ【遺×偈】

禅僧末期まつごに臨んで門弟後世のためにのこす偈。

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精選版 日本国語大辞典 「遺偈」の意味・読み・例文・類語

い‐げヰ‥【遺偈】

  1. 〘 名詞 〙 臨終のとき、あとに残す偈(げ)。多く禅僧が行なうもの。ゆいげ。
    1. [初出の実例]「衣鉢侍者咨曰、可遺偈否」(出典空華日用工夫略集‐嘉慶二年(1388)四月三日)
    2. 「庫から正受老人の遺偈(イゲ)の軸をもちだしてきて」(出典:死について(1956‐57)〈唐木順三〉一)

ゆい‐げ【遺偈】

  1. 〘 名詞 〙いげ(遺偈)

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世界大百科事典(旧版)内の遺偈の言及

【墨跡】より

…入宋,入元した日本僧が参学の証拠として競って持ち帰ったため,現存墨跡中に多い。(d)遺偈(ゆいげ) 禅僧が死の直前に,最期の心境を吐露した絶筆の偈頌。後世になると遺偈を残すことが慣例化し,つねに用意を怠らなかったという。…

※「遺偈」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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