(読み)キョ

デジタル大辞泉 「遽」の意味・読み・例文・類語

きょ【遽】[漢字項目]

[音]キョ(漢) [訓]にわか すみやか あわただしい
急に。あわただしい。あわてる。「遽然急遽

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「遽」の読み・字形・画数・意味


17画

[字音] キョ
[字訓] はやうち・あわただしい・にわかに・なんぞ

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(きよ)。は獣の奮迅する形。〔説文〕二下に「傳なり」とあって伝遽・伝車の意。駅伝をいう。〔周礼、秋官、行夫〕に「國傳遽の小事、惡(吉凶)にして禮無きを掌る」とみえる。伝遽は急速を要するものであるから、遽疾・遽卒の意となる。・豈と声近く通用し、また「庸遽(なんぞ)」「何遽(なんぞ)」のように二字連用することがある。

[訓義]
1. はやうち、伝遽。
2. あわただしい、あわてる、きそう。
3. にわかに、すみやかに。
4. ・豈と通じ、なんぞ、あに。

[古辞書の訓]
名義抄〕遽 スミヤカニ・タチマチニ・ニハカニ・イソグ・イトナム・ツカフ・オツ・ハヤシ・オソル・ノガル・シタガフ

[語系]
遽gia、懼giua、瞿kiuaは声近く、遽にはまた恐懼の意が含まれている。〔広雅、釈詁二〕に「遽は懼なり」という。

[熟語]
遽委遽救遽遽遽亟遽惶・遽告遽止遽爾・遽・遽疾遽色遽人・遽然・遽・遽容
[下接語]
遽・急遽・惶遽・遑遽・忽遽・乗遽・切遽・促遽・卒遽・伝遽・辺遽・凌遽

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android