邑勢神社(読み)おうせじんじや

日本歴史地名大系 「邑勢神社」の解説

邑勢神社
おうせじんじや

[現在地名]浜松市大島町

大島おおしま町の南端部に鎮座する旧郷社。祭神は豊受大神で、天津彦火火瓊瓊杵尊・天児屋根命・天太玉命を配祀する。江戸時代は神明社であったが、「延喜式」神名帳に載る長上郡邑勢イフセノ神社」(九条家本はコセと訓じる)に比定され、明治六年(一八七三)に現社名に改称された。創立時期は不詳であるが、元亀元年(一五七〇)九月一五日付の再建棟札が残る。松平忠頼領郷村帳の大瀬おおせ村の項に神明領五石四斗の記載がある。慶安元年(一六四八)には徳川家光が社領五石四斗を安堵している(「徳川家光朱印状写」社蔵文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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