邦光史郎(読み)クニミツ シロウ

20世紀日本人名事典 「邦光史郎」の解説

邦光 史郎
クニミツ シロウ

昭和・平成期の小説家



生年
大正11(1922)年2月14日

没年
平成8(1996)年8月11日

出生地
東京

本名
田中 美佐雄

学歴〔年〕
高輪学園卒

主な受賞名〔年〕
京都市文化功労者〔平成4年〕

経歴
戦後、京都に住んで五味康祐らとともに「文学地帯」を創刊。昭和26年より放送ライターとなる。37年「欲望媒体」「社外極秘」(直木賞候補)など企業ミステリーを発表。以降題材は歴史、財閥史、近未来と多方面にわたる。著書は「幕末創世記」「三井王国」「地下銀行」「幻の近江京」「武器商社」「小説 エネルギー戦争」「近江商人」「小説トヨタ王国」「時の旅人」「起業家列伝」など300冊を越える。熟年世代が集い、生きがいある第二の人生を考えようと結成されたセカンドライフの会代表。またグループST(ソフト・テクノロジー)の代表もつとめ、「十年後」「この社会の十年後」を著す。没後の平成9年遺族により父祖の地・京都府弥栄町に全著作445点が寄贈される。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「邦光史郎」の解説

邦光史郎 くにみつ-しろう

1922-1996 昭和後期-平成時代の小説家。
大正11年2月14日生まれ。田中阿里子の夫。放送作家をへて,昭和37年「欲望の媒体」を発表,産業推理小説の領域開拓。古代ミステリー「幻の近江京」,企業小説「三井王国」,歴史小説楠木正成」など多彩な作品で知られた。平成8年8月11日死去。74歳。東京出身。高輪学園卒。本名は田中美佐雄。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「邦光史郎」の解説

邦光 史郎 (くにみつ しろう)

生年月日:1922年2月14日
昭和時代;平成時代の小説家
1996年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android