郡許院(読み)ぐんこいん

日本歴史地名大系 「郡許院」の解説

郡許院
ぐんこいん

名草郡四院の一。その名の示すとおり「郡衙の許の院」、つまり郡衙の所在する地域に設定された院で、名草郡の中枢部を構成する院であった。郡衙の所在地は、「和名抄」の記す大宅おおやけ郷近辺(現和歌山市手平付近)に比定されており、欽明天皇一七年に設置された海部屯倉(日本書紀)が発展したものといわれる。

郡許院の初見は、永承三年(一〇四八)名草郡郡許院収納米帳(九条家本「延喜式」巻八裏文書)で、院内の地名として岡前おかざき(村)・岡前垣内津秦つわだ村、ところつ村・津垣内、辛海からみ村・辛海(村)垣内、有真ありま村、和佐わさ村・和佐垣内・和佐仲村・(和佐)上村下村楠見くすみ村・楠見上村・楠見下村、永弘ながひろ村、氏田うじた村、三空みそら村、安居あんご村の二〇村(垣内)が散見される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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