配分交通量(読み)はいぶんこうつうりょう(その他表記)assigned transportation volume

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「配分交通量」の意味・わかりやすい解説

配分交通量
はいぶんこうつうりょう
assigned transportation volume

交通量を推測する方法で用いられる概念の一つで,A市からB市への分布交通量推定されたとき,両市間を結ぶ,たとえば複数ある道路のそれぞれの経路を利用する交通量のこと。その推定には多くの手法が開発されており,(1) 最短経路配分法,(2) 時間比配分法,(3) 等時間配分法などがよく用いられる。 (1) は,そこでの起点から終点までの交通量 (OD交通量) の 100%が交通網上の最短経路を通ると仮定した配分法であり,(2) は,選択できる各経路ごとの所要時間の比率を用いて OD交通量を配分する方法である。 (3) は,交通量が多くなると渋滞により速く走れなくなることを考慮したうえで,交通所要時間の総和最小となるような経路に分れると仮定した配分法である (→4段階推定法 ) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む