酒肆(読み)シュシ

デジタル大辞泉 「酒肆」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐し【酒×肆】

酒を売る店。また、酒を飲ませる店。さかや。

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精選版 日本国語大辞典 「酒肆」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐し【酒肆】

  1. 〘 名詞 〙 酒を売る店。また、酒を飲ませる店。酒屋(さかや)酒舗
    1. [初出の実例]「天性凶悪、喜遊酒肆」(出典続日本紀‐天平宝字五年(761)三月己酉)
    2. 「秋風や酒肆に詩うたふ漁者(ぎょしゃ)樵者(せうしゃ)」(出典:俳諧・蕪村句集(1784)秋)
    3. [その他の文献]〔晉書‐会稽文孝王道子〕

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普及版 字通 「酒肆」の読み・字形・画数・意味

【酒肆】しゆし

飲み屋。唐・李白〔少年行、二首、二〕詩 踏み盡して、何(いづ)れの處にかぶ 笑つて入る、胡酒肆の中

字通「酒」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の酒肆の言及

【居酒屋】より

…しかし,造酒屋や小売酒屋がそうした商いをしたのははるかに古いことで,実質的な居酒屋営業は奈良時代にさかのぼる。《続日本紀》天平宝字5年(761)3月己酉の記事に見られるのがそれで,この日,忍壁(おさかべ)(刑部)親王の孫の葦原王なる人物が種子島へ流罪になるのだが,この王が殺人の罪を犯したのは,〈喜んで酒肆(しゆし)に遊ぶ〉うち〈博飲して忽ち怒を発し〉ていっしょに飲んでいた相手を刺殺してしまったというのである。居酒屋の語が見られるようになるのは江戸時代後期になってからであるが,このころにはいたるところにあったようで,大坂では橋の上にまで居酒屋が店を出していたという。…

※「酒肆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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