酢酸フェニル(読み)サクサンフェニル

化学辞典 第2版 「酢酸フェニル」の解説

酢酸フェニル
サクサンフェニル
phenyl acetate

C8H8O2(136.15).CH3COOC6H5.無水酢酸または塩化アセチルフェノールとの反応により得られる.芳香をもつ無色の液体.沸点195~196 ℃.1.073.1.5030.水に難溶,エタノール,クロロホルムエーテルに可溶.抗腫瘍性などの生理活性をもつ.ルイス酸存在下で4-ヒドロキシフェニル=メチル=ケトンや2-ヒドロキシフェニル=メチル=ケトンに転位するほか,さまざまな芳香族有機化合物の合成原料として用いられる.[CAS 122-79-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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