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酢酸鉛 さくさんなまりlead acetate

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

酢酸鉛
さくさんなまり
lead acetate

(1) 酢酸鉛 (II)  酢酸第一鉛ともいう。俗称は鉛糖。化学式 Pb(CH3COO)2・3H2O 。無色の結晶。甘味があり,いくぶん風解性がある。有毒。比重 2.55,融点 75℃ (脱水反応) 。

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デジタル大辞泉の解説

さくさん‐なまり【酢酸鉛】

鉛化合物で、ふつうには酢酸鉛(Ⅱ)Pb(CH3COO)2のこと。酸化鉛を温希酢酸に溶かし、冷却して得られる無色の結晶。三水和物Pb(CH3COO)2 ・ 3H2Oは鉛糖(えんとう)とよばれ、水溶液は甘味があるが有毒。医薬・染色・鉛めっきなどに利用。ほかに酢酸鉛(Ⅳ)Pb(CH3COO)4があり、強酸化剤として用いる。

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百科事典マイペディアの解説

酢酸鉛【さくさんなまり】

(1)二酢酸鉛Pb(CH3COO)2。比重3.25,融点280℃。無色の結晶。水溶液からは3水和物Pb(CH3COO)2・3H2Oが得られ,これを普通に酢酸鉛または鉛糖といっている。

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世界大百科事典 第2版の解説

さくさんなまり【酢酸鉛 lead acetate】

鉛の酢酸塩。酢酸鉛(II)と酢酸鉛(IV)とがある。
[酢酸鉛(II)]
 化学式Pb(CH3COO)2。無水和物,3水和物,10水和物があり,市販品は3水和物で,鉛糖とも呼ばれる。酸化鉛(II)を温希酢酸に溶かしてから冷却すると3水和物が得られ,これをおだやかに熱すると無水和物が得られる。無水和物,3水和物ともに無色の結晶または粉末で,やや酢酸臭がある。無水和物は融点204℃,3水和物は75℃で無水和物に変わる。

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大辞林 第三版の解説

さくさんなまり【酢酸鉛】

普通は酢酸鉛(Ⅱ)をいう。無色の結晶。化学式 Pb(CH3COO)2 無水物・三水和物・一〇水和物がある。水によく溶け、甘みがあるがいずれも有毒。三水和物 Pb(CH3CO22・3H2O は鉛糖ともよばれる。鉛塩の製造・染色・医薬に用いる。また、この水溶液をしみこませて乾かした紙は酢酸鉛紙とよばれ、硫化物イオンの検出に用いる。他に酢酸鉛(Ⅳ)(四酢酸鉛)Pb(CH3CO24 がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

酢酸鉛
さくさんなまり
lead acetate

酢酸と鉛がつくる塩。酢酸鉛()と酢酸鉛()がある。一般に市販されているものは酢酸鉛()三水和物で、甘味があるので鉛糖とよばれることがあり、昔は甘味料としてワインなどに用いられていたといわれているが、非常に有毒である。
 酢酸鉛()は酸化鉛()を温希酢酸に溶かして冷却すると析出する。有毒なので取り扱うときは粉末を吸わないように防塵(ぼうじん)マスクを使用し、十分注意する必要がある。各種鉛塩の製造に用いられるほか、収斂(しゅうれん)剤として湿布に使用される。
 酢酸鉛()(CH3COO)4Pbは四酢酸鉛ともよばれ、分子量443.4、融点175℃、比重2.228。四酸化三鉛Pb3O4を少量の無水酢酸と反応させることによって合成する。ベンゼン、クロロホルムに溶けるが、水に触れると分解して酸化鉛()となる。有機合成反応で選択的酸化剤として重要で1,2-ジオールの炭素‐炭素結合(C-C)の切断などに用いられる。[佐藤武雄・廣田 穰]

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