水素を酸素で燃焼する炎.化学当量混合物の炎の温度は3080 K で,燃焼速度は大きい(3680 cm s-1).
炎自体の発光が比較的少ないので,それを用いたフレーム分光法では,40種類以上の元素の励起が観察され,発光スペクトルの特徴は大きなOH(281,306,343 nm),および O2(260,400 nm)のバンドにある.これを用いるハロゲンや硫黄の微量迅速分析法(ウィックボルド法)も考案されているが,原子吸光分析や原子蛍光分析にはあまり用いられない.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...