酸素製鋼(読み)さんそせいこう(その他表記)steel making by oxygen blowing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「酸素製鋼」の意味・わかりやすい解説

酸素製鋼
さんそせいこう
steel making by oxygen blowing

酸素を混ぜた富酸素空気または純酸素を用いて酸化吹錬する製鋼法平炉転炉アーク炉のどの場合でも用いられる。製鋼時間が短縮され鋼滓量は少くてすみ,また鋼中の水素が除去されるなどの効果がある。純酸素製造が安価になった現在は大きな製鋼工場はほとんど酸素工場を併設しており,純酸素による LD転炉法が製鋼の主流になっている。酸素製鋼の操業はすべて塩基性操業である (→製鋼 ) 。なお高炉でも富酸素空気を送る製銑が進んでいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android