重土長石(読み)じゅうどちょうせき(その他表記)celsian; hyalophane

最新 地学事典 「重土長石」の解説

じゅうどちょうせき
重土長石

celsian

化学組成BaAl2Si2O8鉱物セルシアンとも。長石族の一種。単斜晶系,空間群I2/c,格子定数a0.8622nm, b1.3078, c1.4411, β115.09°,単位格子中8分子含む。柱状〜短柱状結晶,また粒状集合塊,双晶がふつう。ガラス光沢。劈開{001}完全,{010}良好。硬度6〜6.5。比重3.1〜3.4。無,白,黄色,条痕白色。二軸性正,屈折率α1.579〜1.587, β1.583〜1.593, γ1.588〜1.600,2V = 83〜90°。Ba-AlはK-Siに置換され,正長石と固溶体をつくる。中間成分のものをハイアロフェン(hyalophane)と称したが,現在では有効種名ではない。Ca,Srとはわずかしか置換しない。別の単斜晶系(P21/a)に属するパラ重土長石・六方晶系(P63/mcm)に属する六方重土長石と多形をなす。主に変成マンガン鉱床・変成苦鉄質岩中に産出。日本の変成マンガン鉱床にはふつうにみられる。名称はスウェーデンの天文学者A. Celsius(1701〜1744)にちなむ。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 松原

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「重土長石」の意味・わかりやすい解説

重土長石
じゅうどちょうせき
celsian; hyalophane

(Ba,K,Na)Al2Si2O8バリウムを比較的多量 (10~20%) に含む長石。 BaAl2Si2O8 分子 90%以上から成るものをセルシアンと呼ぶ。バリウムと置換されているのはカリウムナトリウムなどのアルカリでカリウムに富むものはハイアロフェンと呼ぶ。単斜晶系,比重 3.10~3.39,硬度6~6.5。結晶系など物理的性質正長石と等しい。バリウム長石はマンガン鉱床から産出する。ハイアロフェンの語源ギリシア語の hualos (ガラスの意,透明な結晶のため) に由来

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

冬に 4日間暖かい日が続くと 3日間寒い日が続き,また暖かい日が訪れるというように,7日の周期で寒暖が繰り返されることをいう。朝鮮半島や中国北東部の冬に典型的な気象現象で,日本でもみられる。冬のシベリ...

三寒四温の用語解説を読む