重敲(読み)じゅうたたき

精選版 日本国語大辞典 「重敲」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐たたき ヂュウ‥【重敲】

〘名〙 江戸時代刑罰一種罪人の肩、背、尻を鞭(むち)で一〇〇回打つこと。江戸では牢屋同心が小伝馬町の牢屋の門前で執行した。八代将軍吉宗時代にはじまる。
御触書天保集成‐一〇〇・寛政六年(1794)三月「博奕御仕置御定之内当分左之通、博奕打候もの 重敲」

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世界大百科事典(旧版)内の重敲の言及

【敲】より

…箒尻(ほうきじり)(竹片2本を麻苧(まお)で包み,その上にこよりを巻いた長さ58cmほどのもの)で罪囚の肩,背,臀(しり)を打つ身体刑(肉刑)。打つ回数によって五十敲(敲,軽敲(かるきたたき))と百敲(重敲)の別があった。庶民男子にのみ科し,武士・僧侶には適用せず,女子については過怠牢(かたいろう)の刑に換えた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」