日本歴史地名大系 「重義村」の解説 重義村しげよしむら 福井県:坂井郡芦原町重義村[現在地名]芦原町重義竹田(たけだ)川北方の自然堤防上、番田(ばんでん)村の東にある。「越前地理指南」や「越前国名蹟考」には枝村として「末村」を記す。慶長六年(一六〇一)結城秀康が多賀谷三経に与えた知行宛行状(多賀谷文書)や正保郷帳は「重吉村」と記すが、元禄以降の郷帳・地誌類は重義をあてる。当村は奈良興福寺領坪江(つぼえ)郷内の名田に起源をもつようであり、正応三年(一二九〇)の記録である「坪江郷内油免田地之事」(「河口庄田地引付」大乗院文書)などに「重吉名 二丁六反三百歩」とあり、宝徳二年(一四五〇)一二月一日坪江政所高屋一鏡坊が注進した「近年安位寺殿御知行分」(同引付)にも、<資料は省略されています>とある。この後続部分には「神馬上免計増出所々」として「同計増ノ米事」に「四斗五升 円福院(本流院) シケヨシムラ沙汰」とも記されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by