野冊(読み)ヤサツ

デジタル大辞泉 「野冊」の意味・読み・例文・類語

や‐さつ【野冊】

植物採集のときに使う、2枚の竹や板にひもをつけたもの。間に採集した植物を吸水用の紙とともに挟んで持ち歩く。

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精選版 日本国語大辞典 「野冊」の意味・読み・例文・類語

や‐さつ【野冊】

  1. 〘 名詞 〙 植物採集用具一つ。竹・木・金網製などの二枚の板に新聞紙などの吸水用の紙をはさんでひもでくくったもの。主として野外で採集した植物を吸水紙の間にはさんで押葉標本として持ち帰るために使用する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「野冊」の意味・わかりやすい解説

野冊
やさつ

野外で採集した植物を挟んで持ち歩くための用具。普通ベニヤ板、竹製の板、ボール紙などの間に新聞紙1ページを二つ折りにしたものを挟み、紐(ひも)で締めて用いる。花のあるものを採集したとき、その場で野冊に挟んで持ち帰ると傷んだり、散ったりする心配がない。ただ、採集現場で押すために、時間がかかるという欠点がある。

[杉山明子]

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