ベニヤ板(読み)ベニヤイタ(その他表記)veneer

翻訳|veneer

精選版 日本国語大辞典 「ベニヤ板」の意味・読み・例文・類語

ベニヤ‐いた【ベニヤ板】

  1. 〘 名詞 〙 木材薄板を三枚以上はり合わせた板。木目ちがいに交互にはり合わせてあるので収縮膨張が少ない。天井板、壁板家具などに使う。合板。ベニヤ。
    1. [初出の実例]「彼は黙ってベニヤ板のやうに固くなってゐる自分の腹を撫でた」(出典:蟹工船(1929)〈小林多喜二〉四)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベニヤ板」の意味・わかりやすい解説

ベニヤ板
ベニヤいた
veneer

煮沸または蒸気で柔らかくした丸い原木を,専用機械のベニヤレースで,くるくる回しながら,鋭い刃物で巻紙をほぐすように削った薄板。これを何枚か張合せて合板とする。ベニヤ板は本来単板のことであるが,日本では合板もベニヤ板と呼んでいる。合板は単板に接着剤を塗って,繊維が互いに直角になるように奇数枚重ね,圧縮機で締めつけてつくり,表面に比較的欠点の少いきれいな単板を張付ける。材料はしなの木,ぶななども用いられるが,輸入ラワンが安価のため圧倒的に多い。

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百科事典マイペディア 「ベニヤ板」の意味・わかりやすい解説

ベニヤ板【ベニヤいた】

単板およびそれを張り合わせた合板総称。本来,ベニヤveneerとは単板を意味するが,日本でベニヤ板という場合,両者を混同してさす。

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