日本歴史地名大系 「野比村」の解説 野比村のびむら 神奈川県:横須賀市野比村[現在地名]横須賀市野比・粟田(あわだ)一―二丁目・ハイランド一―五丁目千駄(せんだ)ヶ崎の西方、野比川東岸に位置する。東は久里浜(くりはま)村、西は長沢(ながさわ)村、北は岩戸(いわと)村・久(く)村に接する。応永一一年(一四〇四)四月三日の沙弥常誠(伊勢貞行)安堵状(県史三)に「野比村薬師堂免田参段畠弐段」とある。伊勢貞行の所領であった野比村は、同一三年四月二三日の前将軍足利義満相博安堵状(同書)により、上杉憲定知行分の「参河国吉良庄内家武名」との交換が認められ、上杉氏の所領となった。小田原衆所領役帳に大貝平五「百拾貫文 野比」とある。天正一八年(一五九〇)四月一三日の里見義康禁制写(県史三)によれば「野日之村放火之跡」の濫妨狼藉が禁止されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by