野葡萄・蛇葡萄(読み)のぶどう

精選版 日本国語大辞典 「野葡萄・蛇葡萄」の意味・読み・例文・類語

の‐ぶどう ‥ブダウ【野葡萄・蛇葡萄】

〘名〙
ブドウ科のつる性植物。各地の山野の向陽地などに普通に生える。全体に短毛を散生する。巻ひげは節ごとに出て葉と対生または枝に頂生し、先は二またに分かれる。葉は長柄をもち円状心臓形で多くは三~五浅裂または中裂する。夏、小さな緑黄色の五弁花が集まって咲く。花弁は各々離れている。果実球形で白・紫・青色などに熟し、普通昆虫がはいった虫えいとなり食べられない。漢名、蛇葡萄野葡萄。うまぶどう。ざとうえび。《季・秋》 〔物品識名(1809)〕
② 植物「えびづる(蘡薁)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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