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量子バス りょうしばすquantum bus

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知恵蔵の解説

量子バス

量子コンピューター内の回路網を考えるとき、物理状態の重ね合わせを体現する量子ビット素子の結節点で重ね合わせ情報の受け渡しをする素子をいう。将来の量子コンピューターは、使い勝手の良さを求めれば全体が固体でできたものが望ましい。しかも、1つひとつの素子はある程度の大きさがあったほうが扱いやすい。こうした中で関心が集まるのが、超伝導回路を量子ビット素子にして、そこで状態の重ね合わせを生み出す方法だ。このとき、これらの素子同士をつなぐものとして期待されているのが、光子を使うバスだ。2007年9月、米国立標準技術研究所(NIST)のグループなどが、これにかかわる研究を相次いで発表した。NISTグループのバスでは、超伝導回路の状態の重なりが、ケーブル状の空洞共振器に光子が1個あるかないかの重ね合わせになる。その重ね合わせ情報は再び、別の量子ビット素子に手渡すことができる。「バス」という言葉からは量子ビットの乗り物という意味合いも読みとれる。

(尾関章 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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