空洞共振器(読み)クウドウキョウシンキ

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百科事典マイペディア 「空洞共振器」の意味・わかりやすい解説

空洞共振器【くうどうきょうしんき】

導体の壁面で囲まれた中空のマイクロ波共振回路。マイクロ波に対してはコイルコンデンサーを組み合わせた共振回路は役に立たないため,金属壁で囲まれた種々の形の空洞が用いられる。空洞の寸法で最低の共振周波数が決定され,鋭い周波数特性(Q値)を示す。マイクロ波の波長計,フィルター,クライストロン等に応用される。

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化学辞典 第2版 「空洞共振器」の解説

空洞共振器
クウドウキョウシンキ
cavity resonator

マイクロ波発振のための共振器として用いられるもので,金属壁で囲まれた空洞からできており,いろいろな形のものがある.発振したマイクロ波を取り出すには,この共振器に導波管同軸ケーブルを接続する.共振器の壁は伝導度のよい材料でつくれば損失が少なく,共振特性を表すQ値は数万に達する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「空洞共振器」の意味・わかりやすい解説

空洞共振器
くうどうきょうしんき
cavity resonator

マイクロ波共振器。金属で囲まれた空洞マイクロ波の周波数や波長を精密に測定するために空洞波長計として用いられる。共振により内部に生じる強い電場で荷電粒子を加速する粒子加速器などの用途もある。

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