知恵蔵mini 「金シャチ1号」の解説 金シャチ1号 中部地方の町工場24社が中心となって生まれた超小型人工衛星「ChubuSat-1」の愛称。同衛星は2012年12月、ロシアから打ち上げられることが発表された。500~600キロ上空で、地球の周りを回りながら、古い人工衛星など、「宇宙ごみ」の監視という任務に就き、搭載の赤外線カメラで「宇宙ごみ」のデータベースを作るのが同衛星の目標の一つ。金シャチ1号は1辺50cmの立方体で重さ50kg。電子機器に市販品を使うなどして、開発費は約3億円に抑制。費用は三菱重工業や名古屋大学などが分担したが、通常の衛星(100億~300億円)に比べると、コストは格段に安い。開発に参加した24社には、三菱重工業名古屋誘導推進システム製作所(愛知県小牧市)の協力企業グループで、航空機やロケットのエンジンの部品製造などで高い技術力を誇る「MASTT」のメンバーもいるが、従業員23人の名古屋市西区の精密加工会社など、半数の12社が100人以下の町工場である。 (2012-10-09) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報 Sponserd by