金塊市場(読み)キンカイシジョウ(その他表記)gold bullion market

精選版 日本国語大辞典 「金塊市場」の意味・読み・例文・類語

きんかい‐しじょうキンクヮイシヂャウ【金塊市場】

  1. 〘 名詞 〙 金地金が取引されたり、相場がきめられたりする市場
    1. [初出の実例]「甲谷は村松汽船会社へ行く前にYの付近にある金塊市場へ立ち寄って覗いてみた」(出典:上海(1928‐31)〈横光利一〉七)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金塊市場」の意味・わかりやすい解説

金塊市場
きんかいしじょう
gold bullion market

金の需要供給の集中する市場。従来ロンドン,パリ,ニューヨークボンベイ上海などが代表的な市場であり,なかでも 1919年に設立されたロンドン金市場が世界最大であったが,1939年第2次世界大戦の勃発とともに閉鎖された。その後 1954年に再開され,ロスチャイルド,サミュエル・モンタギューなど五大業者によって値決めが行なわれている。ロンドン自由金市場の値決め価格 fixing priceは金相場の指標とされているが,金の二重価格制が導入されるに伴ってチューリヒ市場の比重が増し,また 1975年にアメリカの民間金保有の自由化とともにニューヨーク先物市場の取り引きが急速に拡大した。

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