金宝院(読み)きんぽういん

日本歴史地名大系 「金宝院」の解説

金宝院
きんぽういん

[現在地名]苫前郡苫前町字香川

古丹別こたんべつ川下流域北部にある。旧出羽鶴岡藩陣屋下にあたる。真言宗醍醐派。宝積山と号する。本尊は金毘羅大権現。明治五年(一八七二)以前は当山派の修験者を別当とする金毘羅社であったが、同年六月の修験道流布禁止に伴い山城醍醐寺三宝院末となった。金毘羅社の開創は一八六〇年(万延元年)四月に出羽国由利ゆり中野なかの(現秋田県仁賀保町)の修験吉祥院弟子竜山が浜方寄付により社殿建立、止住したことに始まるとされる(「各県支配地十三ヶ条取調書」道立文書館蔵、「苫前町史」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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