金巻(読み)かねまき

精選版 日本国語大辞典 「金巻」の意味・読み・例文・類語

かね‐まき【金巻】

  1. 〘 名詞 〙かなまき(金巻)
    1. [初出の実例]「かねまきしたる唐櫃に入りたる六韜(りくたう)兵法一巻の書を取り出だして奉る」(出典義経記(室町中か)二)

かな‐まき【金巻】

  1. 〘 名詞 〙(おけ)、樽(たる)などのまわりに金属製の輪を巻くこと。また、そのもの。金箍(かなたが)胴金(どうがね)。かねまき。〔類聚名物考(1780頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の金巻の言及

【鐘巻】より

…構想は能に同じであるが,詞章が違い,太刀にかぶせた黒羽織を鐘に見立てる演出があり,後段は山伏と鬼女が激しくわたりあう。なお中国地方の古い修験系の神楽にも同趣の曲があったらしく,広島県比婆郡東城町の1664年(寛文4)の荒神神楽能本には,《熊野ノ日高ノ金巻ノ子細》《金ノ供養》などの台本が残る。【山路 興造】。…

※「金巻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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