金持ち喧嘩せず(読み)カネモチケンカセズ

デジタル大辞泉 「金持ち喧嘩せず」の意味・読み・例文・類語

金持かねも喧嘩けんかせず

金持ちは利にさとく、けんかをすれば損をするので、人と争うことはしない。または、有利な立場にある者は、その立場を失わないために、人とは争わないようにする。

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精選版 日本国語大辞典 「金持ち喧嘩せず」の意味・読み・例文・類語

かねもち【金持】 喧嘩(けんか)せず

  1. けんかしても得をすることはないので、金持は他人と争わない。金持はとかく利にさとく、計算に合わないことは決してしないことをたとえていう。
    1. [初出の実例]「失礼しちゃったね。金持喧嘩せずだ」(出典:普賢(1936)〈石川淳〉三)

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ことわざを知る辞典 「金持ち喧嘩せず」の解説

金持ち喧嘩せず

金持ちはつまらないことで他人と争ったりしない。

[使用例] けれども、金持ち喧嘩せず、盛運に乗る秀吉は一向腹を立てない[坂口安吾二流の人|1947]

[解説] 金持ちが利にさとく、むだな争いをしない意のほか勝負事などで、優位に立った者が小さなことは譲って相手にしない場合にもいいます。

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