金柑頭(読み)キンカアタマ

デジタル大辞泉 「金柑頭」の意味・読み・例文・類語

きんか‐あたま【金×柑頭】

はげ頭。きんかん頭。
「下ぐるは―なり」〈浄・博多小女郎

きんかん‐あたま【金×柑頭】

はげ頭。きんかあたま。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「金柑頭」の意味・読み・例文・類語

きんか‐あたま【金柑頭】

  1. 〘 名詞 〙 毛髪がなくて金柑(きんかん)のように赤く光った頭。はげあたま。きんかんあたま。金魚頭。きんか。
    1. [初出の実例]「ひかりものなりあらおそろしや たれしかるきんかあたまをふりまわし〈静寿〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)三)

金柑頭の語誌

語源として、「金革」の略とも、「きんかり」光るさまからともいわれる。この語の使用時期より古くキンカン単独での例が見られるところから、直接的には柑橘類の「金柑」の形状からの連想が考えられるが、光るさまをいう擬態語「ぎんがり」との音の類似、また、「金」と光るイメージの類似など、複合的背景のあることも考えられる。


きんかん‐あたま【金柑頭】

  1. 〘 名詞 〙きんかあたま(金柑頭)
    1. [初出の実例]「かのきんかんあたまへほかとくひつく」(出典:咄本・百物語(1659)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android