金柑(読み)キンカ

デジタル大辞泉の解説

きん‐か【金×柑】

きんかん(金柑)」の略。
金柑頭(きんかあたま)」の略。
「あたまは―なる人あり」〈浮・一代女・六〉

きん‐かん【金×柑】

ミカン科の常緑低木。葉は小さく、両端がとがる。夏、白い小花をつける。実は球形または楕円形で、熟すと黄橙色。香りと酸味が強く、果皮は甘い。生食や砂糖漬けにする。中国の原産。暖地で栽培される。 花=夏 実=秋》「乳児泣きつつ―握り匂はしむ/楸邨

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大辞林 第三版の解説

きんか【金柑】

「きんかん(金柑)」の略。
「きんかあたま(金柑頭)」の略。 「月代さかやきは蠅の滑るばかりに-なる/仮名草子・浮世物語」

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

金柑 (キンカン・キンカ)

学名:Fortunella margarita
植物。ミカン科の常緑低木,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

きん‐か【金柑】

〘名〙
① 「きんかん(金柑)①」の略。
② 「きんかあたま(金柑頭)」の略。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※浮世草子・好色一代女(1686)六「又上髭ありて赤みはしり天窓(あたま)はきんかなる人有」
③ 山形県庄内地方で、道の雪が凍って鏡の面のように光ること。〔浜荻(庄内)(1767)〕

きん‐かん【金柑】

〘名〙
① ミカン科の常緑小低木。中国原産で、古く渡来し果樹として暖地で栽植されるほか、観賞用として庭木にしたり盆栽にする。幹は高さ三メートルほどで、枝は細くて密生し刺(とげ)はなく、小さな長楕円形の葉を互生する。夏、葉腋(ようえき)に芳香のある白色の五弁花を数個つける。果実はふつう直径約二センチメートルの楕円形で橙黄(とうおう)色に熟す。果肉は酸味が強いが果皮は甘く、室数が少ない。生食したり砂糖づけや缶詰(かんづめ)にしたりする。似た種類がいくつかあり、最も古く伝わったのがマルミキンカンで、ナガミキンカンは江戸に入ってからという。漢名、金橘。ながきんかん。ひめたちばな。《季・秋》
▼きんかんの花《季・夏》
※異制庭訓往来(14C中)「金柑子温州橘
② スッポンの卵。
※さけさかなむりもんだふ(1830‐44頃)「やり過ごすと出すを八百屋店(みせ)とはいかに、すっぽんは果物(なりもの)ならねどきんかんといふがごとし」
咄本・百物語(1659)上「あたまのきんかんなる人を見て」

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