金槌論(読み)カナヅチロン

デジタル大辞泉 「金槌論」の意味・読み・例文・類語

かなづち‐ろん【金×槌論】

金槌で釘を打ち込むように、自分の言い分を繰り返し述べて、押し通そうとする議論
「ひっしひっしと生木に釘打つ―」〈浄・双生隅田川

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「金槌論」の意味・読み・例文・類語

かなづち‐ろん【金槌論】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 自分の主張相手に畳みかけて、無理に通そうとすること。
    1. [初出の実例]「なに事もひたすらのかなづちろむはみちなしとおぼえたる時の事也」(出典:文机談(1283頃)四)
  3. 双方が自分の言い分をくり返して言い争うこと。水掛け論。
    1. [初出の実例]「我こそ上であらうずれと云て、鉄鎚(カナツチ)論になって」(出典:百丈清規抄(1462)二)

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