金毘羅行人(読み)こんぴらぎょうにん

精選版 日本国語大辞典「金毘羅行人」の解説

こんぴら‐ぎょうにん ‥ギャウニン【金毘羅行人】

〘名〙 近世の京坂地方で、讚岐(香川県)の金毘羅参りの行装をし、信心者の代参と称して米銭を請い歩く、願人坊主の一種。金毘羅参り。
随筆守貞漫稿(1837‐53)六「又金ひら行人の扮は、衣服及び手足の服同前、皆白木綿也。又頭を白木綿を以て突盔の如く包み、其余布を両耳の上に捻ぢ結び、其又余を二尺許り垂れ下す。右手に鈴を振て、だらに及び祈念の文を唱す。首に施米の筥をかくる。乃筥は胸にあり」

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世界大百科事典内の金毘羅行人の言及

【願人坊主】より

…1842年(天保13)の町奉行所への書上には〈願人と唱候者,橋本町,芝新網町,下谷山崎町,四谷天竜寺門前に住居いたし,判じ物の札を配り,又は群れを成,歌を唄ひ,町々を踊歩行き,或は裸にて町屋見世先に立,銭を乞〉とあり,乞食坊主の一種でもあった。その所行により,すたすた坊主,わいわい天王,半田行人(はんだぎようにん),金毘羅(こんぴら)行人などとも呼ばれ,その演じる芸能は願人踊,阿呆陀羅経,チョボクレ,チョンガレなど多種で,後にかっぽれ,浪花節なども派生した。民俗芸能として関東の万作(まんさく)踊,富山県小矢部(おやべ)市に願念坊踊,秋田県南秋田郡八郎潟町の願人踊が残り,歌舞伎舞踊の長唄《まかしょ》や世話物狂言の点景人物に面影を残す。…

※「金毘羅行人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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