日本歴史地名大系 「金沢地区製鉄遺跡群」の解説 金沢地区製鉄遺跡群かねざわちくせいてついせきぐん 福島県:原町市金沢村金沢地区製鉄遺跡群[現在地名]原町市金沢、相馬郡鹿島町烏崎阿武隈高地東縁より東に延びる丘陵の東端部に立地する製鉄遺跡群。丘陵は物見岡(ものみがおか)丘陵ともよばれ、北側を真野(まの)川、南側を新田(にいだ)川が東流する。遺跡群は製錬炉・鍛冶炉・木炭窯・須恵窯・竪穴住居などによって構成されており、七世紀後半から九世紀までのものと推定される。東北電力原町火力発電所建設に伴い平成元年(一九八九)度から調査され、遺跡群は原町市域の鳥井沢(とりいざわ)・鳥打沢(とりうちざわ)・長瀞(ながとろ)・大船(おおふなさく)・船沢(ふなさわ)・前田(まえた)および鹿島(かしま)町域の南入(みなみいり)の各遺跡によって構成されていることが確認された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by