日本歴史地名大系 「金滓沢新田村」の解説 金滓沢新田村かなこざわしんでんむら 福島県:耶麻郡猪苗代町金滓沢新田村[現在地名]猪苗代町翁沢(おきなさわ)蟹沢(かにさわ)村の西に位置し、南は猪苗代湖北岸に面する。湖岸の大皷石(たいこいし)山から北に続く丘陵山中に集落がある。万治二年(一六五九)藤河吉左衛門某によって開かれた新田で(新編会津風土記)、地内には同氏のものと伝える墓所もある。川西組に属し、本宮(もとみや)街道の脇道が通る。大同年間(八〇六―八一〇)恵日(えにち)寺(現磐梯町)を建立した際、当地で鉄を鎔鋳したため鉄屑が多く、このことが地名の由来という(同書)。金子沢とも記した。文化一五年(一八一八)の村日記では高五四石余。享保一三年(一七二八)には家数七(猪苗代町史)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by