金片(読み)カネビラ

デジタル大辞泉 「金片」の意味・読み・例文・類語

かね‐びら【金片】

[名]金銭
「―で枕を付けるのは嫌ぢゃああるまいか」〈人・雪の梅・四〉
[形動]《「金片を切る」の略。近世江戸語》金遣いが荒いさま。
茶飯さはんさんも生姜しゃうがの(=ケチナ)癖に―なからを言ふし」〈滑・浮世風呂・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「金片」の意味・読み・例文・類語

かね‐びら【金片】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金銭。札(さつ)びら。
    1. [初出の実例]「どふであっちゃア金ひらで、この権八に、鼻あかせ、つれてゆくのは、しれたこと」(出典:洒落本・比翼紫(1801)五)
  3. かねびら(金片)を切る」の略。
    1. [初出の実例]「茶飯(さはん)さんも生姜(しゃうが)の癖に、金(カネ)びらなからをいふし」(出典滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三)

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