金猫(読み)きんねこ

精選版 日本国語大辞典 「金猫」の意味・読み・例文・類語

きん‐ねこ【金猫】

〘名〙 (「ねこ」は私娼の意) 江戸時代宝暦天明一七五一‐八九)のころ、江戸両国の回向院前や、一つ目弁天などにいた売春婦揚代が金一歩であったところからいう。
洒落本・契情懐はなし(1785)「いっそあの客人はにくいよ。金猫(キンネコ)とやらへいかしゃるげな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報