金瘡(読み)きんそう

精選版 日本国語大辞典 「金瘡」の意味・読み・例文・類語

きん‐そう‥サウ【金瘡・金創】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 刃物などでできたきず。きりきず。かたなきず。金傷。
    1. [初出の実例]「夫疵は自臓腑起非病、釼刃当皮肉筋骨破、故金瘡と名く」(出典:金瘡秘伝(室町末)上)
    2. 「此疵は廿日も以前に愈(いゑ)た金瘡(サウ)」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)二)
    3. [その他の文献]〔六韜〕
  3. きりきずの治療法。また、その施術者。外科術。外科医。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. 金瘡<b>②</b>〈人倫訓蒙図彙〉
      金瘡人倫訓蒙図彙
    2. [初出の実例]「双方片足を落し落され、すでに死にのぞむ時、金瘡の上手とて来る」(出典:咄本・醒睡笑(1628)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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